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そばゆき姫が生まれた、信州伊那谷宮田村の風、水、森、そして山

諏訪湖を発した天竜川が流下する信州南部を伊那谷といいます。川がゆく目線で見ると、右手には中央アルプス、左手には南アルプスが雄々しく立ち上がり、なんとも贅沢な気分になります。宮田村はそんな伊那谷のほぼ中央にあります。谷といってもこの辺りは、土地が開けていて解放感があり、吹く風にもどこか穏やかさを感じます。


宮田村は、東西11キロ、南北3.8キロほどの小さな村です。けれど、その西の端は中央アルプスの主峰・駒ケ岳に至り、村の最高所と市街地とでは2000メートル以上の標高差があります。だから、自然が織りなす表情も豊かです。山地があり、眺望のいい高原があり、緩やかに傾斜した平野部があり、そして伊勢滝・不動滝をはじめアルプスを源とする水風景あり、散策の場所には事欠きません。

宮田村は、人口1万人ほどの小さな村です。けれど、縄文の集落跡が見つかっているように、人の営みはかなり古くからありました。人々がここで定住するうようになったのは、戦国から江戸時代にかけて水田が開かれてからで、さらに伊那街道(三州街道)の宿場が置かれることで、宮田は交通の要衝として栄えていきます。今も当時の文化の香りを、往来の面影を残す町並みに見ることができます。

朝日が照らす中央アルプスに一日の元気をもらい、この広い谷を渡る穏やかな風に吹かれながら働き、あるいは旅し、そして夕陽で茜に染まった南アルプスに一日の疲れを癒して、昔の人たちは過ごしたのでしょう。それは今も宮田で暮らす人にとって変わらない日常です。この自然のありようの美しさと優しさに包まれて、毎日を健やかに紡ぐことに、何よりの尊さがあると思います。

写真協力:天野早人様

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